PMI(購買担当者景気指数・確報値)とは?
米国の景気指標には、有名な「ISM」の他にもう一つ、トレーダーが注目すべき「PMI」が存在することをご存知でしょうか?
それが、米国PMI(購買担当者景気指数)です。
特にこの指標の「速報値」は、ISMよりも発表時期が早いため、「その月、最も早い米国経済の先行指標」として相場を動かすことがあります。
この記事では、米国PMIの特徴、ISMとの違い、そしてトレード時の注意点について解説します。
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数)とは
米国PMIとは、S&P グローバル(S&P Global)社が毎月発表している、米国の景況感を示す経済指標です。ISMと同様に、企業の購買担当者にアンケートを行い、景気が良いか悪いかを数値化しています。
製造業だけでなく、サービス業の数値も発表されます。
- 製造業PMI
- サービス部門PMI
- 総合PMI
ISMとの決定的な違い
初心者の方が最も混乱しやすいのが、「ISM」とこの「PMI」の違いです。どちらも同じようなアンケート調査ですが、以下の違いがあります。
ISM(ISM製造業景気指数)
- 調査対象:全米供給管理協会(ISM)会員
- 注目度:非常に高い(米国独自)
- 歴史が古く、市場への影響力はNo.1
PMI(S&Pグローバル版)
- 調査対象:S&Pグローバルが選定した企業
- 注目度:中〜高(世界標準)
- 算出方法が世界共通のため、他国との比較がしやすい
結論: 米国市場においては、依然としてISMの方が「本命」であり、S&Pグローバル版PMIは「対抗」という位置づけです。
「速報値」と「確報値」の違いに注意
この指標の最大の特徴は、一つの月に対して2回発表があることです。
- 速報値(Flash): 当月の23日前後
- 確報値(Final): 翌月の月初(ISMと同じ時期)

トレードで値動きが激しくなるのは、情報が新鮮な『速報値』の方です。タイトルにある『確報値』は、速報値からの修正がなければ、それほど大きく動きません。
数値の見方:ボーダーラインは「50」
ISMと同様に、PMIも「50」が景気の分岐点となります。
- 50以上: 景気拡大(好況)
- 50以下: 景気後退(不況)
サプライズの起きやすいパターン
市場予想と結果のズレ(乖離)が値動きを生みます。
- 速報値の発表時: まだその月のデータが何もない状態での発表となるため、予想外の結果が出るとドル円が急騰・急落しやすい。
- 確報値の発表時: すでに速報値で大体の数値がわかっているため、速報値から「大幅な修正(改定)」がない限り、値動きは限定的になりやすい。
FXトレードとFintokeiチャレンジへの影響
1. 月末の「速報値」は警戒が必要
毎月20日〜25日あたりに発表される「速報値」は、市場参加者が少ない時間帯などと重なると、突発的な値動きを見せることがあります。
2. 「確報値」はISMの露払い
翌月月初に発表される「確報値」は、その直後(または同日)に発表される本命の「ISM製造業景気指数」の待ち時間に発表されることが多いです。 そのため、確報値自体ではあまり動かず、その後のISMでドカンと動くパターンが定石です。
まとめ
米国PMI(S&Pグローバル版)は、ISMの影に隠れがちですが、市場の空気をいち早く読むために重要なツールです。
- ISMとは別の会社(S&Pグローバル)が出している
- 月末に出る「速報値」の方が、鮮度が高くよく動く
- 月初の「確報値」は、確定情報としての確認用
「今夜はPMIか。速報値だから少し警戒しよう」「確報値だから、その後のISMに備えよう」といった使い分けができるようになれば、脱・初心者トレーダーです!