フィラデルフィア連銀景況指数とは?
毎月第3木曜日の夜、チャートがいきなり動き出して「えっ、何の指標?」と焦ったことはありませんか?
雇用統計やCPI(消費者物価指数)ほどの派手さはありませんが、相場の先行指標としてプロトレーダーが必ずチェックしているのが「フィラデルフィア連銀景況指数」です。
特にFintokei(フィントケイ)などのプロップファームに挑戦中の方にとって、予期せぬボラティリティは致命傷になりかねません。今回は、この「通好み」な重要指標について、現場の視点から解説します。
フィラデルフィア連銀景況指数とは?
正式名称は「フィラデルフィア連銀製造業景況指数(Philadelphia Fed Manufacturing Index)」。一般的には「フィラデルフィア連銀指数」や「Philly Fed(フィリー・フェド)」と呼ばれます。
フィラデルフィア連銀景況指数の定義
米国のフィラデルフィア連邦準備銀行が管轄する地域(ペンシルベニア州、ニュージャージー州、デラウェア州)の製造業の景況感を示す経済指標です。毎月第3木曜日に発表されます。
この指標は、製造業の経営者に対して「現在の景気が良いか悪いか」や「半年後の見通し」をアンケート調査し、数値化したものです。
なぜFXトレーダーはこの指標を重視するのか
「たかが一地方の指標でしょ?」と侮ってはいけません。この指標が重視されるには明確な理由があります。
1. ISM製造業景況指数の「先行指標」になる
米国経済全体の製造業の調子を測る最強の指標は「ISM製造業景況指数」ですが、フィラデルフィア連銀指数はそのISMよりも早く発表されます。
つまり、この数値を見ることで、翌月初めに発表されるISMの結果、ひいては米国経済全体の動向をある程度「先読み」できるのです。
2. 数値の見方がシンプル:「0」が分岐点
この指標を見る際、基準となるのは「0」です。
- プラス(0より上):景気が良い(拡大している)
- マイナス(0より下):景気が悪い(縮小している)
市場予想と比べて結果が大きく上振れれば「ドル買い」、下振れれば「ドル売り」の材料となりやすいシンプルな指標です。

現場の感覚で言うと、この指標は「サプライズ」を起こしやすいんです。市場予想と結果が大きく乖離することが多く、その瞬間にドル円やユーロドルが30~50pips程度パッと動くことがあります。スキャルピング勢にとっては美味しい場面ですが、ポジションを持ち越しているときは要注意ですよ。
NY連銀製造業景況指数との違い
よく比較されるのが「NY連銀製造業景況指数」です。どちらも地方連銀の指標ですが、特徴を比較してみましょう。
NY連銀製造業景況指数
- 発表時期:毎月15日頃(一番早い)
- 特徴:ブレが非常に大きい
- 重要度:フィラデルフィアよりやや低め
フィラデルフィア連銀景況指数
- 発表時期:毎月第3木曜日
- 特徴:ISMとの相関性が高いとされる
- 重要度:市場の信頼度は高め
一般的に、NY連銀の結果を見て「今月の製造業はどうかな?」とあたりを付け、フィラデルフィア連銀の結果で「確信」を持ち、本番のISMに挑む、という流れがファンダメンタルズ分析の基本です。
Fintokei(フィントケイ)攻略における注意点
プロップファームの試験を受けている方にとって、経済指標はチャンスであると同時に最大のリスク要因です。

Fintokei合格を目指すなら、「無駄な被弾」を避けるのが鉄則です。フィラデルフィア連銀指数は、トレンド転換の初動になることもあります。「0」を大きく下回る結果が出たときは、その後のリセッション懸念によるドル売りトレンドを意識して、日足レベルの目線を修正するきっかけにしています。
まとめ
フィラデルフィア連銀景況指数について要点を整理します。
- 米国の製造業景気を測る、ISMの重要な先行指標。
- 毎月第3木曜日に発表され、「0」を基準に良し悪しを判断する。
- 市場予想との乖離が起きやすく、発表直後は値動きが荒くなりやすい。
- NY連銀指数とセットで確認することで、米経済の方向性を掴みやすくなる。
チャートのテクニカル分析だけでなく、こうした「相場の体温」を測る指標を知っておくことが、トレードの生存率を高めます。次回の第3木曜日は、ぜひ発表の瞬間をチェックしてみてください。