消費者物価指数(CPI)

スポンサーリンク
FX取引ならヒロセ通商へ

Trade Agency編集長のKです。

今回は、すべてのFXトレーダーが月に一度、固唾を飲んで見守る「キング・オブ・指標」米国消費者物価指数(CPI)について解説します。

Fintokeiでプロトレーダーを目指す皆さんにとって、CPI発表の夜は「最大のチャンス」であると同時に、「一瞬で口座を失う(失格になる)最大のピンチ」でもあります。

なぜCPIがこれほど恐れられ、注目されるのか。そして、この怪物を前にどう立ち回るのが正解なのか。教科書には載っていない「現場の生存戦略」をお伝えします。

消費者物価指数(CPI)とは?

CPI(Consumer Price Index)は、米労働省が毎月中旬に発表する指標で、消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定したものです。

一言で言えば、「アメリカのインフレ率の決定版」です。 FRB(連邦準備制度理事会)は、このインフレ率を抑え込むために金利を上げたり下げたりします。つまり、「CPIの結果 = 今後のドルの金利」という直結した図式があるため、市場は過敏に反応します。

CPIの基本的な見方

  • 数値が予想より高い: インフレ加速 → 利上げ期待(または利下げ遠のく) → ドル急騰
  • 数値が予想より低い: インフレ鈍化 → 利下げ期待 → ドル急落
  • 影響力: 全経済指標の中で最大クラス(1分で100pips動くこともザラ)。

「総合」と「コア」の違い

ニュースでは2つの数字が流れますが、プロが見ている優先順位は明確です。

  1. コア指数(Core CPI): 食品とエネルギーを除いたもの。天候や市況に左右されやすい項目を除いているため、インフレの真のトレンドを示すとして最重要視されます。
  2. 総合指数(Headline CPI): 全品目。ガソリン価格などの影響をモロに受けます。

「総合は下がったが、コアが高止まりしている」という場合、市場は「インフレはまだ終わっていない(ドル買い)」と判定することが多いです。

【比較】CPIとPCEデフレーターの違い

よく「FRBが重視するのはPCEだ」と言われますが、なぜ市場はCPIで大騒ぎするのでしょうか?

消費者物価指数(CPI)

  • 発表時期: 早い(速報性No.1)。
  • 市場反応: 極大(PCEが出る頃には相場が織り込み済みのため、実質的にCPIが相場を動かす)。
  • 特徴: 住宅費(家賃)のウェイトが高く、家賃動向に左右されやすい。
  • トレード: 短期的な爆発力を利用する場面。

PCEデフレーター(個人消費支出)

  • 発表時期: 遅い(月末)。
  • 市場反応: 中〜小(CPIの後追い確認になることが多い)。
  • 特徴: 調査範囲が広く、品目の入れ替えも柔軟。FRBが公式目標(2%)にするのはこちら
  • トレード: 長期的な政策転換を見極める場面。

Fintokeiトレーダーへの「緊急警告」

Fintokeiユーザーにとって、CPIは「稼ぎ時」という甘い認識は捨ててください。ここは「地雷原」です。

1. ニュース取引制限(News Trading Rule)の筆頭対象

Fintokeiの一部のプランでは、重要指標発表の前後数分間(例:前後2分)の取引を制限しています。CPIはほぼ間違いなく「Red Folder(最重要指標)」に指定されます。

即・利益取り消しのリスク CPI発表の瞬間にエントリーしたり、指値(Pending Order)をヒットさせたりすると、そのトレードで得た利益がすべて取り消される、あるいは口座自体がリセットされる可能性があります。 必ずFintokeiのダッシュボードにあるカレンダーで、当日のCPIが制限対象になっているか確認してください。制限対象なら、発表の5分前にはポジションをスクエア(決済)にしておくのが賢明です。

2. 「Ask飛び」によるロスカット事故

CPI発表時は、世界中の注文が殺到し、流動性が蒸発します。これによりスプレッドが、通常1〜2pipsのドル円でさえ、一瞬で20〜50pips以上に開くことがあります。

Trade Agency 編集長
Trade Agency 編集長

これが一番怖いです。例えば「売り」ポジションを持っていて、現在レートより30pips上に損切り(SL)を置いていたとします。 CPIの瞬間、スプレッド(Ask)だけがガバッと開き、チャートの実体レートは届いていないのにSLだけ刈り取られるという事故が多発します。 指標またぎは、文字通り「命(口座)がけ」の行為だと認識しましょう。

3. スリッページ(滑り)の発生

逆指値(Stop Order)を入れていても、指定した価格で約定する保証はありません。 相場が急変動しているため、「145.00」で買い注文を入れていたのに、約定したのは「145.50」だった、というような盛大なスリッページが発生し、想定外の損失を被るリスクがあります。

実践:CPIを攻略する「後出し」戦略

では、指を加えて見ているだけか? いえ、チャンスは「発表から15分後」にあります。

「スーパーコア」まで確認する

最近の市場は、コア指数の中からさらに住宅費を除いた「スーパーコアCPI(Super Core CPI)」に注目しています。サービス価格の粘着性を見るためです。

発表直後の乱高下(ノイズ)が収まり、市場がこの「中身」を消化してトレンドが出始めたタイミングこそが、Fintokeiトレーダーの主戦場です。

全戻し(Full Retracement)のパターン CPIの結果が「予想より少し強い」程度でドルが急騰した場合、その後のNY時間の株式市場が開く(23:30)あたりで、「やっぱり大したことない」と全戻しされるパターンが頻発します。 初動の髭だけで判断せず、1時間足の実体がどう確定したかを見てからエントリーしても、十分な値幅(30〜50pips)は残っています。

まとめ:生き残ることが最優先

CPIは、プロップファームのトレーダーを振るい落とすための「試験」のようなものです。

  1. ニュース取引制限を厳守する(ルール違反で失格は一番勿体ない)。
  2. 発表瞬間のスプレッド拡大を避けるため、ポジションは持たない。
  3. 「事実(数字)」と「市場の反応(プライスアクション)」が一致した方向へ、落ち着いてからエントリーする。

「CPIで一発当てて合格ライン突破!」というギャンブル思考は、Fintokeiでは寿命を縮めるだけです。 編集長Kからのアドバイスは一つ。「CPIの発表時間は、チャートを見るな。ルールを確認せよ」です。

タイトルとURLをコピーしました