「実質賃金2.8%減」の衝撃。ヘッドラインだけで円を売ると火傷する理由

相場分析

こんにちは、Trade Agency編集長のKです。

皆さん、ニュース見ましたか? 厚労省から発表された11月の実質賃金、なんとマイナス2.8%。11ヶ月連続のマイナスです。

パッと見の数字だけ見れば、「日本経済ボロボロじゃん…日銀利上げなんて無理でしょ」と思ってドル円ロング(円売り)を入れたくなりますよね。

ちょっと待ってください。

プロップトレーダーを目指すなら、その「ヘッドライン(見出し)反射トレード」は卒業しましょう。今回のデータ、中身を見ると「円売り一択」ではない理由が隠されています。今日はそのカラクリと、今後のトレード戦略について解説します。


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1. ニュースの要点:なぜ賃金は急減したのか?

まずは数値を整理しましょう。今回のデータは、見た目以上に「ノイズ」が含まれています。

【11月 毎月勤労統計調査(速報)のポイント】

  • 実質賃金: 前年同月比 -2.8%(予想-1.2%より大幅に悪い)
  • 名目賃金: +0.5%(前月の+2.5%から急減速)
  • 【重要】特別給与(ボーナス等): -17.0%
  • 所定内給与(基本給): +2.0%

これを見れば一目瞭然です。全体の足を引っ張ったのは、「特別給与(ボーナスなど)」が17%も減ったことです。

これは企業の業績が悪化したというより、「調査票の回収タイミングや集計のズレ」による一時的なブレである可能性が高いと厚労省も説明しています。


2. 「見出し」vs「実態」プロが見ているのはどっち?

初心者は「賃金ダウン=円安」と考えますが、機関投資家や日銀ウォッチャーはもっと冷静に「中身」を比較しています。

ヘッドライン(弱気・円売り材料)

  • 実質賃金11ヶ月連続マイナス
  • マイナス幅が-0.8%→-2.8%へ拡大
  • 名目賃金の伸びがほぼ止まった(+0.5%)

プロの視点(底堅い・円買い支え)

  • 基本給(所定内給与)は+2.0%と堅調
  • ボーナス減は統計上のブレ(確報で修正される可能性大)
  • 政府の電気・ガス支援で2月には実質プラス転換の予想
Trade Agency 編集長
Trade Agency 編集長

つまり、「基本給のベースアップ」というトレンド自体は崩れていないんだ。日銀が見たいのは「安定した賃上げ」。今回のマイナス数値だけで「利上げなし」と判断するのは早計だよ。


3. 日銀の次の一手とFintokei戦略

記事にもある通り、エコノミストの一部は「早ければ4月の利上げも可能」と見ています。26年春闘(賃上げ交渉)も、高市首相や連合の方針を見る限り、5%程度の高い賃上げ率が維持されそうです。

では、我々トレーダーはどう動くべきか?

【Fintokeiユーザーへの警告】 今回の指標を受けて、「円安方向への突発的なスパイク(急騰)」があるかもしれません。しかし、そこは「戻り売り」の好機になる可能性があります。 「実質賃金マイナス」というニュースだけで高値掴み(ジャンピングキャッチ)をすると、その後の是正の動きで含み損を抱えるリスクが高いです。


4. まとめ:数字の「質」を見極めろ

今回の賃金統計は、「悪いのは見かけだけ」という典型的なパターンでした。

  1. 特別給与の減少が主因であり、賃上げ基調は死んでいない。
  2. 2月には実質賃金プラス化が視野に入っている。
  3. 日銀の4月利上げシナリオは消えていない。

次の注目イベント 1月9日の米雇用統計はもちろんですが、日本では春闘の「集中回答日(3月中旬)」に向けた組合の要求状況が、次の円相場のドライバーになります。

Fintokeiの皆さんは、ニュースの「見出し」で飛び乗らず、必ず「内訳」を確認する癖をつけてください。それがプロへの第一歩です。

それでは、今日もナイスなトレードを!


【免責事項】 本記事は情報提供を目的としており、金融商品や特定の銘柄の売買を推奨、勧誘するものではありません。掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当ブログは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人
Trade Agency編集長K

投資歴: 10年以上

主な投資対象: FX、CFD、株式、暗号通貨

投資スタイル: スイングトレード

現在の職業: ITコンサルタント、アプリケーション開発

詳細:
10年以上の投資経験があり、主にFXとCFDを中心に取引しています。市場のトレンドを捉えた自動売買システムを自ら開発・運用するのがメインの 投資スタイルです。普段はITコンサルタントとして、またアプリケーション開発者としても活動しており、その知識を投資の自動化に活かしています。テクノロジーを活用した効率的なトレーディングを追求しています。

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